クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスで横行する口コミやレビューの代行、いわゆる「ステルスマーケティング」は多方面で問題になっている訳ですが、Steamレビューも温床になりかねないサービスの1つです。
先日、日本でそういった問題が浮上しゲームが削除されましたが、海外ではどうなっているのでしょうか?気になっていた所にちょうど、海外で「倫理」という言葉と共に問題として取り上げられていたので紹介します。
ゲームレビューサイト大手のPCGamesNは、fiverrというサイト上で「Steamレビューを○ドルで書くよ!」という仕事を出している全ての売り手に対し、実際に彼らがどう行動するのか把握するため、開発者を装って全ての売り手にコンタクトをしてみたとのこと。
コンタクトの中で、「レビューは本当にオススメ(Positive)するのか?」と投げかけた所、ほとんどの売り手が「はい」と答え、ごく一部が「ゲーム次第」と答えたそうです。しかしどの売り手も過去のレビュー内容は全てオススメするものだったそう。更に、その売り手から推測するに投稿されているレビューがあると考えられるゲームのリストも公開されていました。
However, by identifying the games that keep showing up in the reviews of each Fiverr seller I’ve contacted, and the publishers whose names keep appearing, it’s possible to make an educated guess about where they’re coming from. So, here’s the list of titles that appeared in more than two Fiverr seller’s Steam review pages:
(引用元)
AdvertCity
Apocalypse Hotel
Areeb World
Blood of Magic
Cat Simulator
Centauri Sector
Counter-Strike: Global Offensive
D3DGear
Egyptian Senet
Epic Character Generator
Epic Showdown
Garfield Kart
Gods Vs Humans
Home Design 3D
Hospital Manager
Moto Racer Collection
Nostradamus: The Last Prophecy
Prehistorik
Shiplord
Super Hexagon(引用元)
こういった問題は現在起こっている事で、ゲーム業界全体で見れば微々たる事かもしれませんが、事は重大だと著者は述べています。ちなみに、この仕事を提供しているfiverrというサイトですが、過去にはAmazonから売り手まで訴えられる事態になっていた様です。
感想:海外はやり方が汚いね…
先日話題になった日本同人ゲームの場合は、同人ゲーム側がクラウドワークスでほとんど身分を明かしている状態だったので、炎上して販売元から契約破棄→Steamからゲーム削除というコンボが決まりました。しかし、海外のこの場合は、開発者や販売元に対して「ゲームをレビューするよ」という仕事を提供している形であって、売り手側に問題があるのは明らかなものの、買い手側が誰なのか分からない以上、問題になる事も少ない訳です。うーんってなっちゃいますね。
記事を書いた時点でfiverrに投稿されていたSteamレビュー案件の一覧は一番上の画像の通りですが、興味がある人はこちらで確認してみてください。