この記事は『Steam & PC Gaming Advent Calendar 2016』の10日目の記事です。
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一昨年から今年にかけて、インターネット技術界隈を中心に、コミュニケーションツールとして、チャットツールの『Slack』が流行しました。
Slackは、企業やグループを1つのチームとして扱い、チームの中で複数のチャットチャンネルを運用する事により情報共有やコミュニケーションを円滑にする目的のツールで、2013年に公開されてから、1日に400万人が利用する人気のチャットツールの1つとなっています。
また、Slackのチーム内でチャットやその他の業務を効率化するためにユーザーが作成していたBOTを簡単に作成出来る様な技術を、Microsoftが公開したり、BOTというサービスそのものをLINEが企業向けに提供したりと、Slackの流行から生まれた需要で新たなビジネスが展開されたりもしています。
PCゲーム界隈もこの流れに全く関係ないかというとそうではなく、Slackと全く同じ技術(Electron)を利用し、さらにボイスチャット機能を付加した『Discord』が登場。自分のブログでもSlackやDiscordを去年紹介しましたが、国内外で広まっている事を実感しています。
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さて、本題に戻りますと『非技術系でもSlackは情報収集として便利』という話なんですが、SlackにはチャンネルごとにRSS(サイトの更新情報を出す技術)で取ってきた更新情報を表示する機能が標準で備わっています。(DiscordはBOTを利用する必要があるので、複数のRSSバージョンに未対応だったり。)
この機能を利用する事でチャットチャンネルを1つの情報チャンネルと位置づけ、ひたすら情報が流れるタイムラインみたいな物を作る事が出来ます。という事で、一人でゲームニュースを収集するために活用していたSlackのチームがこんな感じです。
Slackの1チャンネルごとにメディア名を付けて、そこにそのメディア毎のRSS情報を受取る様に設定しています。また、Slackのキーワードハイライト&通知機能を利用する事で、RSSで取ってきた情報の中から興味のある情報(ニュース)が配信されたらPCやモバイルで通知される様にもなっています。
毎日、様々なゲームニュースが流れてくる中から興味のあるゲームの情報を抜き出し、たまにしか見ないとなった時でも、チャット数として記事の更新分が貯まっているので、どのメディアがどのぐらい情報を頻繁に発信しているのか、チャットの履歴を追いかけるだけで最近の動向をチェックすることが出来るわけです。
一般的なRSSリーダーでは「技術」や「ゲーム」など大きな分野で分類してその中で複数のRSSを流すわけですが、それだと一気に流れてしまうので自分の肌に合わず、チームごとに大きな分野を決めてしまうという考えにして、チャンネルの中で1個の情報を流すと良い感じになりました。
また、Steamでは各ゲームごとにRSSが配信されているので、興味のあるゲームのチャンネルを作ってそこにRSSで更新情報を取って来るという事も出来ますし、外部のWebサービスを利用すれば75%OFFのゲームのセール情報を受け取るチャンネルを作るという事も出来ます。
参考 『no man’s sky』の更新情報 『YUGE』が配信する75%OFFセール情報
という訳で、チャットだけではなく情報収集としても便利だよという話でした。チャット機能に興味はないけど情報収集ツールとして興味がある人はまずそこから導入してみても良いかもしれません。無料で出来ますし、IFTTTやGoogleDriveといったサービスとの連携も可能です。Skypeから脱却しよう!
(おまけ)
「all in slack」なんて事をしている人も居るみたいです。
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QiitaのAdventCalendarでは「Slack」もあるので、興味のある方はこちらもチェックしておくといいかもしれません。
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