Valveは2019年5月22日、Steam チャット用のスマートフォンアプリ「Steam Chat」を発表した。Valveは以前より公式スマートフォンアプリを通じて、フレンドリスト機能やチャット機能を提供していたが、今回発表されたSteam Chatで、複数人によるテキストチャットができる「グループチャット」やSteam絵文字や画像が送信できる「リッチフォーマット」などに対応している。
では、グループチャットやリッチフォーマット以外に、公式スマートフォンアプリとSteam Chatの違いはあるのか? Android版Steam Chatをインストールして確認した。
まず、Steam ChatではPC版Steamのフレンド&チャットで設定できるお気に入り機能があることを確認した。特定のフレンドがゲームをしているのか、オンラインなのか、ステータスがひと目で分かるようになっている。これはPC版と同期されており、Steam Chatからフレンドをお気に入りに追加することもできる。
次に見つけたのが、フレンドのアイコンをタップしたときの動作だ。公式スマートフォンアプリの場合、フレンドのアイコンをタップするとそのフレンドのプロフィールページが表示される。Steam Chatではタップすると、「プロフィールを表示」「ゲームコミュニティハブ」「フレンド設定」が選択できる。フレンドが遊んでいるゲームの情報を確認したり、モバイル通知を設定したりできるようになっているというわけだ。
10分ほどSteam Chatを触ってみたが、大きな変更点はグループチャットとリッチフォーマット以外になく、現時点で導入する意味は薄いように感じた。
Valveは今後、ボイスチャット機能を含む改良に取り組んでいるとしているが、既にテキストチャットとボイスチャットが気軽にできる「Discord」がある。Steamでしか会話しないフレンドが居るなどの状況を除いて、Steam Chatを選ぶ理由はないように見える。
さらに、スマートフォンアプリストアのレビューでも言及している人がいるように「なぜ専用アプリとして公開しているのか」という点だ。Steamのために「Steam」「Steam Chat」と、アプリを複数入れなければならない状況は気になるところだ。
情報元 Steam Blog