昨年末、動く壁紙で話題になったデスクトップの背景を変更する有料ソフトのWallpaper Engineが、Steamワークショップを通じて壁紙の有料配信を始める模様です。
公式アナウンスはまだですが、既にアイテムストアがオープンしていて、有料壁紙の販売も始まっています。現在の提供価格は1ドルから2ドル程度です。
Wallpaper Engineは、購入したユーザーがSteamワークショップに投稿されている画像や動画をサブスクライブすることで、デスクトップの背景として指定出来るソフトで、ユーザーは壁紙にしたいコンテンツをワークショップにアップロードする事も可能なために、著作権者が怒ったら削除されそうなコンテンツも多く、批判の対象にもなっています。
その対策としてか、「Curated Wallpapers」というセクションでワークショップに投稿され、なおかつコミュニティから有料販売の希望があり、最終的に開発者が承認したコンテンツのみ販売出来るという仕組みを取るようです。
詳細についてはこのページに書かれているんですが、販売されたコンテンツの収益の25%がアップロード者本人に渡るそうです(Valve:30% 開発元:45%だと思う)。
で、そのセクションは健全かどうなのか?ですが、投稿されている壁紙を見てみると、1ページ目が既に著作権者大無視コンテンツで一杯になっているので、この先問題になりそうです。
また、この有料販売に気付いたユーザーが掲示板で質問していますが、それによると法的問題により.mp4形式で投稿された動画の有料販売は出来ない模様です。
一応、著作権者の人で「自分の描いた絵が無断公開されている!」という場合には、DMCAに基づいた通報を行なうことも出来るので、何かしらの著作権をお持ちの方で無断公開が心配な方はこのフォームを覚えておくと良さそうです。
(ちなみに、Steamワークショップでのコンテンツの有料販売は、2015年にSkyrimでMODを有料販売するという動きがあったものの、ユーザーの反発が多かったことから実現せず、その後、サバイバルゲームの「Rust」でゲーム内アイテムの販売がスタートしています。)