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Valve、Steamの成人向けコンテンツに対する取り組みを報告 開発者やパブリッシャーの「興味なし」に対応

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 Steamを運営するValveは2018年9月6日、ゴア、ヌード表現がある成人向けゲームを掲載するストアページの改善に向けた取り組みについて、公式ブログで報告した。ユーザーが不快だと感じるゲームを提供する開発者、パブリッシャーを無視できる機能を追加したとしている。

Steam :: Steam News :: Progress Update
It's been a few months since we talked about how we want to approach shipping games with controversial content. In that blog post we talked about some of the to...

 公式ブログによれば「開発者&パブリッシャーホームページ」に関連するストアページの機能とゲームタグを利用したフィルタリング機能の強化を実施したという。Steamでゲームを公開する各開発者、パブリッシャーの専用ページで、Steamユーザーがページをフォローすると、投稿された告知や、新作情報を受け取ることができる。さらに、メニューから「スルー(興味なし)」も設定できる。

 例えば、「Valve」をスルーに設定した場合、ストアページの検索結果でValveが関わった作品が、ぼかされ、その理由が説明されるようになるという。

「Valve」のページ

「Valve」をスルーしてLeft 4 Deadを検索した結果

 アカウント設定にある除外タグの設定では、最大10個のタグを設定できるようになった。例えば「FPS」というタグを設定した場合、ゲームに対して「FPS」というタグが付けられているゲームを検索結果から全て除外する。

 暴力やヌード表現があるゲームは、個人設定にある「成人向けコンテンツ」の設定でチェックを外すことで検索結果から除外できる。成人向けコンテンツのチェックを除外した状況では、検索結果に「個人設定によりタイトルが除外されました」というような説明が表示される。

 さらに、成人向けコンテンツを含むゲームをSteamで提供する場合、開発者、パブリッシャーはそのコンテンツを文章で説明することが義務付けられた。Valveは「コンテンツが表示される際の文脈は重要であり、開発者にゲームの内容に関して説明する場を用意することで、購入を検討しながらストアを閲覧するユーザーにはより多くの情報が提供される」としている。

暴力表現を含む成人向けゲームを表示しないという個人設定での「witcher 3」の検索検索

Left 4 Dead 2の暴力/ゴア表現に関するValveの説明

 こうした改善へ取り組む背景に、成人向けコンテンツに対するValveの変化がある。2018年5月、Valveは成人向け(性的/ヌード表現)ゲームをSteamで公開していた開発者に対し、「コンテンツ内容の一部を削除しなければストアページから削除する」という警告状を送付した。

 さらに同時期、学校で銃を乱射する成人向け(暴力/ゴア表現)ゲームの販売を予定したパブリッシャーを、作品と共にSteamから締め出すなど、成人向けコンテンツを含むゲームやそれを開発するクリエイターをSteamから締め出そうとした。

 警告状送付の一件では、審査やガイドラインに沿っていたゲームを迫害しようとしたとして、開発者側やファンが反発。2万人が賛同する署名活動へと発展した(Reddit)。銃乱射ゲームの一件では「プラットフォーム運営者が、ゲーム内容だけで開発者を締め出す判断をしていいのか」という批判が巻き起こった(Reddit)。

 こうした出来事を踏まえValveは「違法でない限り、内容にかかわらずゲームの配信を可能とする」という方針を発表し「不快に感じるユーザーは、今後公開するゲームを非表示にできる機能などを利用してほしい」と予告していた。

 Valveでは「今後もこうした機能の開発と実装に関するアップデートを投稿し、開発の背後にある基本的な考え方をユーザーと共有していく」としている。


Q: ストア全体で繰り返し年齢確認を要求する理由は?

A: この件に関しては同感です。残念ながら、多くのレイティング機関の規定により、年齢を一回の閲覧セッション以上保存できません。いらいらさせられますが、同様の年齢確認は私たちにも要求されているということをご理解ください。

 年齢確認に関する議論が集結するとよいのですが。

情報元:Steam Blog