2021年1月、最大2Gbpsを謳う(契約者は最大1Gbps)「NURO 光 for マンション」を契約しました。その結果、「フレッツ光(VDSL)」と比べて通信速度が約2162倍、IPv4 over IPv6利用時と比べて約11倍になりました。どんなことがあって何をしたのか、簡単に振り返ります。
「IPv4 over IPv6」を導入も「最大100Mbps」がボトルネックに
集合住宅に住んでいて、集合住宅型光回線(フレッツ光)を契約していました。集合住宅までは光回線で、各家庭にはVDSL(電話線〈メタル回線〉)で分配される方式です。速度的にいうと「集合住宅全体までは最大1Gbps。各家庭までは最大100Mbps」というものです。
しかし通信速度がめちゃくちゃ遅くてまともにブラウジングもできない状況でストレスを感じていたため、IPv4 over IPv6を導入しました。
ただ、IPv4 over IPv6にしても最大100Mbpsという物理的な課題を解決できず、ストレスを感じることがありました。
NURO 光 for マンションを導入
2020年、集合住宅の居住者で構成される組合(理事として参加)で、NURO 光導入の話が持ち上がりました。NURO 光(個人)の場合、契約者ごとに電柱から光回線を引っ張る形になり景観が損なわれる恐れがあるため、導入は難しいという話になりました。そこで色々調べたりソニーから説明を受けたりした結果、MDF(主配線盤)にスプリッタ(分配器)を配置して光回線を通すNURO 光 for マンションの導入に取り組むことになりました。
集合住宅の場合、共用部の工事には組合での承認が必須です(管理規約で定められています)。承認を得るには総会を実施して決議を取るしかありませんが、高齢者が中心の集合住宅でインターネット回線のことなんか誰も分かるはずがありません。もしかしたら決議をしても通らないかもしれないという不安がよぎりました。
そこで資産価値の観点で攻めることにしました。「コロナ禍の影響もありテレワークの実施には高速インターネット回線が不可欠である」「高速インターネット回線を利用できることが賃貸として売り出す時の優位性につながる」というメリットを提示しつつ、集合住宅におけるインターネット回線の現状と、導入は任意でありインターネット回線契約の選択肢を増やすものになるということを説明する議案を上程し、総会で決議を図りました。結果、多数の賛成により導入が決定しました。
開通から1カ月でトラブルもなし
総会後、共用部工事が行われました。その後は宅内工事を経てNURO 光 for マンションによるインターネットが開通しました。導入決議から開通までだいたい数カ月(半年未満)かかりました。
開通から1カ月が経ちましたが、インターネット速度に関してストレスを感じることはなくなりました。契約前は、「NURO 光 for マンションも契約者同士で光を分配するから遅いかも」と不安だったのですが、各種速度測定サイトやSteamのダウンロード速度を見ても1Gbpsに近いパフォーマンスを出してくれるので最高だと感じています(混雑時の夜も300~500Mbpsで安定しており、とくに問題は起きていません)。
本記事がNURO 光 for マンション導入を検討している人の参考になれば幸いです。