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Cities:Skylinesで実在する地形を作成する「Cities Heightfield from GSI」を紹介

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 街づくりゲームの「Cities:Skylines」では、MAPの地形を編集して街を作成できます。Cities:Skylines(以下C:S)で「東京」や「横浜」など、実在する場所を製作したいときは、1から地形を作成すると手間が掛かります。そこで、国土地理院から地形の標高データを取得し、C:Sのマップエディターでその標高データをインポートして、MAPを製作するという方法があります。ただし、標高データをインポートするためには国土地理院からデータを取得し、標高データを画像に置換するなどの作業が必要です。

 この記事で紹介する「Cities Heightfield from GSI」は、面倒な作業を自動的におこなってくれる支援ツールです。本記事では、Cities Heightfield from GSIの使って実在する地形をCities:Skylinesで作成する方法を紹介します。

Cities Heightfield from GSIのバージョンは1.1.0です。Cities:Skylinesのバージョンは1.11.0(2019/01/27 時点)で動作を確認しています。

Cities:Skylinesで実在する地形を作成する方法

  1. Cities:Skylinesで利用したい地形の中心を決め、緯度と経度を調べる
  2. Cities Heightfield from GSIをダウンロードして実行する
  3. 指示に従って緯度や経度の情報を入力する
  4. 生成された画像ファイルをCities:Skylinesのフォルダに移動する
  5. Cities:Skylinesでマップエディターを開き、画像をインポートする

 以下から、詳しく手順を説明します。

Cities:Skylinesで利用したい地形の中心を決め、緯度と経度を調べる

 初めに、C:Sで再現したい地形の中心を決めます。本記事では静岡県の地形を再現するため、静岡県庁がある場所を中心とします。地形の中心地を決定したら、静岡県町の緯度と経度を調べます。

 Google Mapsで「静岡県町」と検索して、ピンを右クリックし「この場所について」を選択します。

  Google Mapsの画面下部にその場所の住所と緯度と経度(34.977129, 138.383085)が表示されます。この緯度と経度の値をメモ帳などにコピーしておきます。

Cities Heightfield from GSIをダウンロードして実行する

 次に、GitHubで公開されている「Cities Heightfield from GSI」をダウンロードします。

Releases · usagi/cities_heightfield_from_gsi
Cities Height Field from GSI; Cities: Skylines Japanese real map generator using GSI tiles - usagi/cities_heightfield_from_gsi

 ダウンロードしたら、zipファイルを解凍し、フォルダ内にある「cities_heightfield_from_gsi.exe」を実行します。

 コマンドラインツールなので、実行するとコマンドプロンプトが表示されます。

指示に従って緯度や経度の情報を入力する

 初めに経度を入力します。静岡県庁の経度「138.383085」を入力します。続いて静岡県庁の緯度「34.977129」を入力します。

※Windows 10の場合はコピー&ペーストで入力できます。

 続いて、出力する際のファイル名を入力します。分かりやすく「shizuoka.png」と入力します。必須項目は以上です。

次の「altitude bias」は、どの高さを海面0mに指定するかという設定です。ここでは「40.0」(ゲーム内の最適設定)を入力します。次の「altitude of no data」は、国土地理院にデータが無かった場所の標高をどう設定するかの項目です。ここでは「0.0」と入力します。そして、Enterキーを押すと画像の出力が始まります。

 altitude biasは、負の値が設定できます。どういうことかというと、C:Sの高さ上限は、1024mです。1898mの羊蹄山をMAPで再現しようとすると、1024m以降が潰れてしまいます。そこで、1024 – 1898 = -874としてaltitude biasを-874とすれば、山頂まで再現されるようになるというわけです。ただ、-874mが標高0mになるので、羊蹄山以外の地域が潰れてしまう欠点もあります。

 上記の画像と同じパラメーターで実行し、以下のような画像が取得できれば、標高データの取得は完了です。ちなみに白ければ白いほど標高が高く、黒ければ黒いほど標高が低いデータとなっています。

生成された画像ファイルをCities:Skylinesのフォルダに移動する

 生成された画像(本記事の場合は、shizuoka.png)を、「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Colossal Order\Cities_Skylines\Addons\MapEditor\Heightmaps」に配置します。

 一度もC:Sのマップエディターを起動したことが無い場合は、フォルダがありません。ゲームを起動して、「ツール」→「マップエディター」→「新規」で、マップエディターを起動しておきましょう。
 先述したフォルダに配置したら、C:Sを起動してマップエディターを開き、「高さマップをインポート」を選択します。
 

 
 続いて、取り込みたい標高データを選択し、「インポート」を選択します。
 

 
 これで、標高データを基にMAPの地形が変われば完了です。
 

 
 これで地形が出来たので完成と思いきや、まだやることがあります。海面の設定と、河川の追加、さらに高速道路と鉄道網などの追加です。
 
 MODを利用してプレイする場合は、81タイルで遊べるようにするMODなどを利用するはずなので、とりあえず海岸と河川と高速道路を追加しておき、実際にフリーモードでプレイして、置きたかった形で高速道路や線路を再設置すると良さそうです。